ZOOMY

ビデオグラファー&フォトグラファー/個人による個人のための映像を作りたい。そんな想いからZOOMY VIDEO はスタートしました。TV・映画に代表される「大量消費型」映像ではなく、あなただけのオーダーメイド映像を、ZOOMYこと吉栖正明が1本1本まごころこめて制作します。twitter→@zoomy_aki

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テレビマンのお客様は「視聴者」ではない

こんにちは、ZOOMYです!拙著「テレビマンやめました。」を出版してから1ヶ月以上が経ちました。おかげさまで、みなさまからたくさんのご感想をいただいております。本当にありがとうございます。今回は、書籍を出した後に僕が「経営者」として気づいたことがあったので、その考えをシェアしたいと思います。書籍の内容で、僕がテレビマン時代に一番悩んだこととして、「視聴者との向き合い方」があります。僕がテレビ業界を志した理由は、映像の力でたくさんの視聴者に幸せになってほしかったからです。しかし、実際のテレビ業界は違いました。僕は、映像を作る過程で、たくさんの妥協を強いられました。「本当にこんなレベルの脚本や準備で放送していいの?」とスタッフ全員が疑問を感じながら、撮影したこともあります。僕には、それらが視聴者への裏切りのように思えたのです。そして、そのような制作を押し付けてくるテレビ局を、とても恨みに思い、苦痛に感じることもありました。視聴者の幸せを願うなんて、夢のまた夢でした。結局、僕はテレビ業界に見切りをつけ、視聴者のみなさまに直接映像をお届けする事業を始めました。ZOOMY VIDEOとして起業してからの1年間は、とても楽しい毎日です。自分の作った映像で、誰かが幸せになるのを直で感じたり、感謝してくれたりするこの仕事は、とてもやりがいがあります。これからもずっと続けていきたいと思います。さて、そんな中で、僕はひとつ気づいたことがあります。それは、「テレビマンのお客様は視聴者ではなかった」という真実です。僕は間違った認識で仕事をしていたのです。では、テレビマンにとってのお客様とは一体誰でしょう?・・・・・思いつきましたか?すごーーーく当たり前の話なので、拍子抜けしてしまうかもしれません。それだけ僕が未熟だったという話ですので、ご了承ください。答えを言います。テレビマンにとってのお客様とは、雇ってくれている社長やテレビ局です。そして、社長やテレビ局にとってのお客様が視聴者です。僕はそれを履き違えていたから、10年間も苦しんだのです。これがわかっていれば、テレビマン時代はもっと楽に働けたと思います。僕は散々悩んだ結果、起業して、今では視聴者のみなさまに心から満足していただける仕事をしています。ですから、これはこれで良かったのかもしれません。また、テレビ局が視聴者の幸せを心から願っているとは思えない部分も多々あります。テレビ業界にしがみついていたら、僕はいつまでたっても「視聴者を幸せにする」という初心を叶えることはできなかったでしょう。こういう気づきを得たのは、起業して経営者の視点を身につけたからです。1スタッフのままでは、ずっとわからなかったかも知れません。勉強って本当に大事だな、と思う今日この頃です。PS.そんな僕のテレビマン時代の葛藤を描いた電子書籍を、メルマガ登録していただいた皆さんに無料でプレゼントしています。メルマガでは、僕のつたない育児の話なんかも書いております。笑→ メルマガ登録はこちらPPS.起業してから1年間で作った映像が、もうすぐ100本いきそうです。もっと多くの人々に映像で幸せを感じてもらえるよう頑張ります!^^↓↓ ニューボーンムービー(サンプル)

SMAP解散は必然だった

こんにちは、ZOOMYです!SMAPが解散しますね。とても驚きました。僕は、今年初めの独立・分裂報道から、ずっと彼らの動向に注目してきました。最近、香取さんのライブ演出拒否や、ちょっと病んでるという話題がニュースになって、「キナ臭いな〜」とは思っていましたが、まさかです。事務所的には、香取さんのせいで活動休止になったというストーリーを描こうとしていたのでしょう。しかし、メンバーはそれに抵抗しました。解散し、グループにとらわれない新たなステージを自ら選んだのです。これまで四半世紀に渡って続けてきたものを辞めるというのは、ものすごい勇気が必要です。僕は、彼らの選択を応援したいと思います。ひとつ気になっていることがあります。それは「戦犯探し」です。特に、キムタクこと木村拓哉さんが一連の騒動の犯人扱いされているようです。僕は、木村さんと連ドラのお仕事をしたことがあります。月9の『PRICELESS』というドラマです。(その時の裏話はこちらをお読みください)僕が知っている木村さんは、誰かを貶めたり、裏切ったりするような人ではありません。ちょっと気難しいところはありますが、仲間のことを思い、助けてくれる人です。今回のことも、彼なりの信念があるのでしょう。ですから、簡単に彼を犯人扱いするのは、僕は違うと思います。そもそも、大の大人が5人も集まれば、反発し合うこともあります。誰かを許せなくなる時もあるでしょう。でも、別にいいじゃないですか。そういう時があっても。今後数ヶ月間、スマスマで険悪な5人を見るのは辛いですが、僕は彼らを温かく見守りたいと思います。また、視点をもう一段階あげて、彼らの人生の「物語」について考えると、今回の解散は必然だったのだと思います。ボグラーの「神話の法則」によると、物語は12の段階に分類されます。「日常の世界」「冒険への誘い」「冒険への拒絶」「賢者との出会い」「第一関門突破」「仲間、敵対者/テスト」「最も危険な場所への接近」「最大の試練」「報酬」「帰路」「再生」:ここで主人公は精神的に最大の苦しみを味わうこともある。「帰還」日常世界から、「アイドル」という冒険の世界へ旅立ったSMAP。僕には、今回の解散劇が11の「再生」に当てはまるように見えるのです。「帰還」の直前、「境界」を再度超えるときに、主人公は向こう側の世界で一度死ななければなりません。そうやって日常世界に帰還した主人公は、ふたつの世界(この場合、日常世界とアイドル界)の導師となります。その結果主人公は「生きる自由」を手に入れます。このように考えると、今回の騒動もちょっと違った見方ができるのではないでしょうか。彼らの人生にとって、この解散は必然だったのです。ちなみにこの「物語論」は、誰の人生に当てはめても成立します。自分の人生で、自分が今どの段階かを考えてみると面白いですよ。僕自身に当てはめると、テレビマン時代に物語が一周しました。昨年から始まった新しい物語(起業家)としては、3or4くらいですかね。PS.「神話の法則」とは、世界中の脚本家の教科書みたいな本です。ちょっと高いですが、興味のある方はどうぞ↓↓

誰にでも「語るべきストーリー」がある

初めまして、ビデオグラファーの吉栖です。ZOOMY(ズーミー)という名前でブログを書いています。ビデオグラファーって何?ズーミーって誰?とお思いかもしれませんので、自己紹介をさせていただきます。ビデオグラファーとは「映像作家」という意味です。僕は今、一人の映像作家として、ZOOMY VIDEOという会社を経営しています。会社では「個人向けドキュメンタリー制作」という事業を行っています。こうなるまでは紆余曲折がありました。僕はもともと、監督を目指して、テレビドラマの助監督になりました。その後、音楽ドキュメンタリー番組のディレクターとして、200本以上の作品を制作しました。しかし、ある時から僕は、テレビ業界に限界を感じたのです。マスメディアが流す映像は「大量消費型」の映像です。そのためテレビマンは、万人に好まれる映像を作らなければなりません。つまるところそれは、当たり障りのない映像を作るということでもあります。ほとんどのテレビ番組は、日夜大量に消費され、人々からすぐに忘れ去られる運命です。けれども、自分が本当に作りたい映像は、そういった類のものではありません。僕が作りたいのは、もっとパーソナルな手触りのする映像なのです。僕は、これまでにいろいろなドキュメンタリーの取材を通じて、「人間とは何か」を気づかせてくれるストーリーにたくさん出会ってきました。それらは必ずしも万人受けするストーリーではありませんでした。その人だけの秘密という場合もあったし、誰かを傷つけてしまうようなストーリーのときもありました。マスメディアの性質上、当然それらは放送することができません。しかし、僕が本当に映像作品にしたいのは、そういうストーリーだったのです。誤解を恐れずに言えば、僕が作る映像で喜んでくれるのは、たったひとりだけでもいいと思っています。誰かひとりだけのために、その人が一生の宝物にしてくれるような映像を作りたいのです。誰にでも「語るべきストーリー」があります。僕にも、あなたにも。僕は、市井の人々が胸に秘める「語るべきストーリー」をドキュメンタリー映像として形にすることこそが、自分の使命だと考えたのです。その映像で誰か一人だけでも心の底から喜んでくれるなら、僕はとても嬉しいです。こんな理想は、テレビでは叶えようがありませんでした。映画でも難しいと思います。そこで僕は、自分ひとりで起業する道を選んだのです。僕が起業したもうひとつの理由は、家族のためです。テレビスタッフ時代は、徹夜の連続で、家族との時間を全く持てませんでした。映像業界全体の落ち込みで、状況はますますひどくなるように見えました。僕はそれに耐えられなかったのです。僕には、もうすぐ2歳になる息子がいます。僕は、子どもにたくさん思い出を作ってあげたいと思っています。親からたくさん愛情をもらったという記憶は、子どもの人生にとてもいい影響を与えるそうです。そこで僕は、ライフワークとして、自分の家族を撮ることにしました。家族のイベントを撮影して、毎回YouTubeにアップしています。家族のLINEグループにURLを投稿すると、関西の両親からすぐに反応があります。こうして映像を残すのは、自戒の意味もあります。僕は子どもの頃、両親からとても愛されて育ったはずです。しかし、いつしかそのことを忘れ、行き当たりばったりな人生を送ってしまいました。子どもとはそういうものかもしれません。うちの子にもいつか反抗期がくると思います。でも、そんな時に、自分にもこんな時代があったと思い出して欲しいのです。家族の映像を撮影するもうひとつの理由は、地震です。東京には、遅かれ早かれ「必ず」地震が来ます。明日、地震が起きて、僕の命はなくなるかも知れません。それに地震以外でも、人生はいつ何が起こるかわかりません。僕は、そんな時のためにも家族を撮っているのです。映像があれば、もし僕がいなくなっても、家族は前を向いていけると思うからです。こういう僕の考えに、だんだん共感してくれる人が増えてきました。今、僕は、いろいろなご家族のドキュメンタリーを撮影させてもらっています。家族を大切に思う気持ちは、みんな同じです。撮影に行くたびに、僕はいつも温かい気持ちにさせられます。また、映像教育の現場にもたずさわるようになりました。早稲田大学の恩師に呼ばれ、年に数回、撮影や編集のワークショップを行っています。映像教育はとても大事です。それは、テレビ業界の未来につながることだと思うからです。現在、一番の問題であるテレビ離れや視聴率低下の本質的な原因は、視聴者のテレビに対する信用がなくなったことだと思います。信頼残高という言葉をご存知でしょうか?信頼残高とは、信頼の貯金のことです。僕たちは、信頼を毎日コツコツと積み重ねることで、周りとの関係を築いています。信頼残高が多ければ多いほど、相手はこちらのことを好きになったり、こちらのために何か行動を起こしてくれます。けれども、昨今のテレビ業界はどうでしょうか。視聴者との信頼残高は、限りなくゼロに近いと思います。もしかしたら、マイナスになっているかも知れません。テレビマンは、あまりに自分たちに都合いいことばかりを放送していないでしょうか。いつもスポンサーのことばかり考えていないでしょうか。視聴者から信頼を得る努力をしてきたでしょうか。視聴者を裏切ったことはないと、胸を張って言えるでしょうか。テレビなんて見てもらえなくなって当然だと、僕は思います。では、視聴者の信頼を取り戻すためにはどうしたらいいのでしょう。そのひとつの方法が映像教育です。僕は、撮影や編集の面白さを、たくさんの人に知ってもらいたいのです。そうやって映像が身近になれば、テレビに対する信頼残高も上昇すると思います。それは、テレビ離れや視聴率低下の改善につながるはずです。とても回り道に見えるかも知れません。でも、「映像」を好きになってもらうことでしか、テレビ業界の現状は変えられないと思うのです。もうひとつ、視聴者の信頼を取り戻す方法をお話しさせてください。それは、「個人ドキュメンタリー制作」を世に広めていくことです。あなたは、自分がドキュメンタリーカメラマンだと考えたことはありますか?映像制作はもはや、テレビマンやフィルムメーカーだけの特権ではありません。スマホや携帯電話の動画機能が発達し、日本人全員がビデオカメラを持つ時代になりました。あなたも、日々の生活の中で一度くらいは撮影したことがあると思います。それは、僕たち映像制作者からみると、「ドキュメンタリーを撮っている」という行為に他なりません。子供、恋人、親、友人に関する、あなたにしか撮れないドキュメンタリーです。僕は、あなたや周りの人々にもドキュメンタリー制作の喜びを共有して欲しいと願っています。映像には人を幸せにする力があります。嘘だと思うなら、試しに、誰かを適当に撮影し、編集ソフトで音楽をつけ、YouTubeにアップしてみてください。きっと大感激されるはずです。いまや、これらがすべて無料でできる時代なのです。ドキュメンタリーの力で、自分や、周りを幸せにできる人をひとりでも増やすことが、僕に与えられた使命だと思うのです。ここまでお読みいただきありがとうございました。ZOOMYこと吉栖でした。