ピラミッド・ダービーやらせ疑惑に思うこと

こんにちは、ZOOMYです!
昨日は友人のバースデーライブで撮影してきました。
久々に友人が格好良く演奏する姿を見れてうれしかったです。


その帰りの電車で気になるニュースを見つけました。


TBS系「ピラミッド・ダービー」にヤラセ疑惑(Yahoo!ニュース)

‘6月19日放送のTBS系バラエティー番組「珍種目No.1は誰だ!?ピラミッド・ダービー」に出演した顔相鑑定士・池袋絵意知さんが「CGによって自身の姿が消された」とブログで暴露し波紋を呼んでいます’(ニュースより引用)



「またか・・・」と思った人も多いと思います。


問題は「双子見極めダービー」というコーナーで起こりました。
メンタリストDaiGoさんなど4人が、
双子が入れ替わっているかどうかを見極めるクイズ(ちょっと面白そう)で、
収録時の結果とオンエアが大きく違っていたそうです。
お怒りの顔相鑑定士・池袋絵意知さんは、最終の4回戦まで生き残っていたのに、
編集により3回戦で脱落したことになっていました。
ご丁寧に、CGでお姿が完全に消されています。
詳細は池袋さんのブログに書いてあります。


顔相鑑定士&顔研究家&顔面評論家:池袋絵意知 公式ブログ


やらせといえば、打ち切りになった「ほこ×たて」が記憶に新しいですよね。
今回の制作会社は「ほこ×たて」の系列だったそうですが、
なぜこのような問題がくりかえし起こるのでしょうか。


そもそも、やらせと演出の境界線ってなんでしょう?
バレたらやらせ?バレなきゃ演出?
僕は違うと思います。


テレビ業界に長くいた人間としてまず言いたいのは、
「やらせと演出は同義」ということです。


例えば、ドキュメンタリー番組で主人公が歩いているシーンがあるとします。
そのシーンはディレクターに
「ちょっとそこの道を歩いてください」
と指示されて撮影したものかも知れません。
これもある意味では「やらせ」ですよね。
このように、やらせと演出は一緒です。


では、「問題のあるやらせ」とは何か?
それは、「誰かにとってマイナスになる演出」です。
「悪意のある演出」とも言えます。


番組の至上命題は面白くすることです。
面白くするためには、編集で時間軸を入れ替えたり、
違うシーンを挟み込んだり、ありとあらゆる手を尽くします。
それにより番組が面白くなり、全員がウィンウィンになるなら問題ありません。
しかし、今回の編集はDaiGoさんの魅力を引き立てるために、
池袋さんの存在を一方的に貶めるような構成になってしまいました。
番組やDaiGoさんにとってはおいしいでしょうが、
やられた側はたまったもんじゃありません。
特に池袋さんは顔相鑑定士という肩書きですから、
双子の違いを見破れないという風評被害は、今後のお仕事に関わります。
池袋さんへの根回しも一切していなかったのでしょう。
大原則として、出演者が怒ってしまうような演出は絶対にしてはいけません。
今回の一番の問題はここにあると思います。



こういうことが起こるたびに思うのは、
「マスメディアと視聴者の信頼関係」についてです。


「信頼残高」という考え方がありますが、
テレビの信頼残高はゼロかマイナスになっているのではないでしょうか。
視聴率が下がった、見てもらえなくなった、と言いますが仕方ありません。


視聴者との信頼関係が大きく壊れるきっかけになったのは
「TBSビデオ問題」です。
(たまたまですが、今回の放送局と同じです)
弁護士の坂本堤さんがオウム真理教を批判するインタビュー映像を、
報道局が放送前に教団側に見せてしまったことで、
弁護士一家殺害事件の発端になりました。


テレビのせいで人が殺された、と言われても仕方がない事件です。


この事件以来、「テレビの編集権」が声高に叫ばれるようになりました。
編集権とは、撮影した内容を編集する権利は放送局が持ち、
放送前に出演者側や関係者には絶対に見せないという姿勢のことです。
これは報道だけでなく、バラエティでも同じです。
特にTBS系のベテランディレクターはいまだに何かにつけ「編集権」と言います。


「編集権」は本来、視聴者を守るためのものだったはずです。
しかし、今回のやらせ問題のように
「編集権」で傷つけられる人もいるのではないか、と思います。


池袋さんは、放送前に内容をチェックすることはできなかったはずです。
そして、オンエアを見て「裏切られた」と感じたからブログ記事を書いたのでしょう。
編集権を持つ人の倫理観やモラルが問われています。


僕は、テレビと視聴者との信頼関係が壊れていくことが、本当に悲しいのです。
でも、業界の体質上このような問題はまた起きるでしょう。
それは、いちスタッフの立場ではどうしようもありませんでした。


僕がテレビを辞め、草の根的な映像を撮り始めた背景には、
「映像への信頼を取り戻したい」という願いがあります。


ひとりでも多くの人に、
「映像っていいな、好きだな」
と思ってもらえるような作品や体験を届けていきたいです。



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