オリンピック中継で偉い人に囲まれた話

こんにちは、ZOOMYです!
もうすぐリオ五輪ですね。
治安やジカ熱の問題がニュースになっていますが、
今から開会式を楽しみにしている人も多いのではないでしょうか?
僕も、種目や日程の発表が待ち遠しいです!


実は、僕は昔、オリンピック中継に携わっていたことがあります。
今回はその時やらかした大失敗についてお話しします。笑


あれは今から8年前の北京オリンピックでした。
僕は北京に行ったわけではなく、
渋谷のNHKで「撮って出しハイライト」を作っていました。
映像編集の仕事です。
NHKには、現地から送られてくる生映像を、
リアルタイムで取り込みながら編集できる専用機械があるのです。


↓↓こんなやつです(去年のInter BEEで撮影)

たしか女子サッカーの準決勝か準々決勝だったと思います。
僕がハイライトを作っていたとき、試合終盤で大逆転が起きました。
編集では、そういうときが一番大変なのです。
何しろ、それまで苦労して作っていた構成を全部変えないといけなくなるからです。
さらに、オーダーされたのは、この日に限って5分間のハイライトでした。
5分間というのは、撮って出しのハイライトにしてはかなり長めです。
でも、お仕事ですから、
僕は試合が終わった直後になんとしても間に合わせないといけません。
映像が間に合わなかったら、放送に穴があいてしまいます。

ディレクターに煽られながら、僕はかなり焦って編集しました。
ギリギリに完成させましたが、5分間を見返す時間なんてあるわけがありません。
ちゃんとできているかどうか不安を残したまま、
僕は出来立てほやほやの映像の再生ボタンを押しました。
そして、全国に向けてハイライトの放送が始まりましたが、
僕の不安は的中してしまいました。



だんだん映像と音声がずれ始めたのです・・・!!!



映像ではサッカーのパス回しをしているのに、
音声は数秒後のゴールシーンを伝えていました。
そして、ずれはどんどん大きくなり、
ついに見ていて全く意味不明の映像になってしまったのです。


当然、スタジオは大騒ぎとなり、ハイライト放送は中止。
残りの数分間は、アナウンサーさんがアドリブで間をもたせてくれました。
放送事故を聞きつけたNHKの偉い人たちが、すぐにスタジオへ集まってきました。
僕は知らない偉いおじさんたちに囲まれて、こっぴどく叱られました。
原因は単純で、ほんの数十秒でも見返す時間があれば防げた事故でした。


このとき僕は、
周りにいくら煽られようとも、自分のやるべきことはちゃんとやるべきだと知りました。
それから、自分が逆の立場になったら、絶対に人を煽るのはやめようと思いました。



良い教訓です(>_<)



2016年のオリンピック中継はどんな感じになるのでしょうね。
東京とリオの時差は12時間だそうです。
楽しいオリンピック中継の裏側には、
眠い目をこすりながらリオ時間に合わせて
必死こいて編集するスタッフがいるのだと知ってもらえると、
元編集マンとしてとても嬉しいです!



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